MacOS 11 Big SurをUbuntu上のVMwareで動作させる方法とは

Ubuntu上でmacOS Big Sur を動作させるのであれば、ソフトウェア的にはすべて無料で構築することができます。

Macを手に入れる前に、いろいろ試してみたい方、実験的なことをためらわずにできる環境がほしい方には、仮想環境を構築することはメリットがあると言えます。仮想環境なら、仮想マシンが保存されたフォルダをバックアップしておくことで、必要に応じて後で復元することもできます。

macOSの仮想化について、動画で見たい方は以下をどうぞ。

Big SurのISOをダウンロードする

こちらからダウンロードしてください。

VMwareをインストールする

VMware(R) Workstation 16 Playerのバージョン16をインストールします。本稿の執筆時点でのバージョンは16.1.0です。

ここから、「Workstation 16.0 Player for Linux 」をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルは、
“VMware-Player-16.1.0-17198959.x86_64.bundle”
といったようなファイル名になるでしょう。ファイル名の一部はバージョンなので、将来的には異なります。

以下のように、ダウンロードしたファイルを実行し、VMwareのインストールを行います。

$ sudo sh ./VMware-Player-16.1.0-17198959.x86_64.bundle
Extracting VMware Installer...done.
Installing VMware Player 16.1.0
    Configuring...
[######################################################################] 100%
Installation was successful.
$

パッチツールをインストールする

ここが重要ですが、以下を実行する前に、必ずVMwareを終了してください。

パッチツールとは、VMware PlayerがMac OSの仮想マシンを実行できるようにするツールです。
こちらから「Unlocker 3.0.3」のページに移り、”unlocker.zip”をダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルを解凍します。

$ cd ~/ダウンロード
$ mkdir unlocker
$ mv unlocker.zip unlocker
$ cd unlocker/
$ unzip unlocker.zip 
Archive:  unlocker.zip
  inflating: LICENSE                 
  inflating: lnx-install.sh    
    <省略>

ツールはシェルスクリプトで作成されており、シェルからpythonが実行されますが、Ubuntu 20.04、20.10で標準インストールされているpythonは”python3″です。
エディタで”lnx-install.sh”を以下のように編集します。

30行目。
python2 ./unlocker.py の行を
python3 ./unlocker.py に変更します。

33行目。
python gettools.py の行を
python3 gettools.py に変更します。

解凍されたファイルのうち、”lnx-install.sh”ファイルを実行します。

$ sudo sh ./lnx-install.sh 
[sudo] linux のパスワード: 
Unlocker 3.0.2 for VMware Workstation
=====================================
(c) Dave Parsons 2011-18

  <省略>

...100%, 627 MB, 85161 KB/s, 0 seconds remaining
Extracting com.vmware.fusion.zip.tar...
Extracting files from com.vmware.fusion.zip...
Tools retrieved successfully
Finished!
$ 

新しい仮想マシンを構築する

VMware Workstation 16 Playerを起動し、以下の流れを実行します。

[Apple OS Ⅹ]を指定します。[Version:]は11.0か11.1のいずれかで問題ありません。私は11.1を指定しました。

仮想マシンの名前は任意です。私は「macOS Big Sur」としました。

[Maximum disk size](ディスク最大サイズ)は、最低限80GBほど、確保したほうが良さそうです。
[Store virtual disk as a single file](仮想ディスクを単一ファイルとして格納)を選択します。

まず[Automatically power…]のチェックを外しておきます。
次に[Customize Hardware…](ハードウェアのカスタマイズ)をクリックします。

メモリは4GB以上を指定します。プロセッサ数は4以上が望ましいと思います。私の場合、論理プロセッサ数の1/2程度を割り当てています。

ここで一旦、終了します。
仮想環境をJISキーボードで使用したい方は、まだMacOSを起動しないでください。

VMXファイルを編集する

このセクションは、JISキーボードを使用する方や、過去にVMXファイルを編集したことのある方には参考になると思います。USキーボードなどを使用する方は、スキップして頂いても構いません。

$HOME/vmware/ などの場所に仮想環境が保存されているでしょう。
‘macOS Big Sur’ などの仮想マシン名のディレクトリに
「macOS Big Sur.vmx」など[仮想マシン名].vmx ファイルがあるので、上記同様エディタで編集します。

キーボードの設定を有効化し、JISキーボードを使えるようにするには、以下のコードを追記します。

keyboard.vusb.enable = “TRUE”
keyboard.vusb.idVendor = “0x0000”
keyboard.vusb.idProduct = “0x0000”

keyboard.vusb.enable = "TRUE"
keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"

確信は持てませんが。。。

以前は、macOSをVMwareで実行可能とするために、以下のコードなどが必要とされていました。

smc.version = “0”

現在は不要になっているように思えます(本稿は21年2月執筆)。

MacOSのインストールと設定

ここで再度、VMware Workstation 16 Playerを起動し、Big Surのインストールと設定を行います。

ディスクの初期化を行うために、[ディスクユーティリティ]を選択し、[続ける]をクリックします。

[VMware Virtual SATA Hard Drive Media]を選択し、右上の[消去]をクリックします。

新しいインストールディスクの名称を入力します。私は、applediskとしました。
[消去]をクリックします。

ディスクの初期化が完了しました。ディスクユーティリティを終了します。

ここからは、macOSのインストールです。

以降は手順に従って、設定とインストールを行います。

MacOS 11 Big Surを起動した画面です。