RPCS3をUbuntuにインストールし、PS3のゲームを楽しむ方法とは

WindowsでRPCS3を楽しみたい方は、下の動画をどうぞ。

LinuxでPlayStation 3のゲームを楽しむ

RPCS3は、WindowsやLinuxで動作する、オープンソースのSony PlayStation 3エミュレーターです。
今回はUbuntu20.10で楽しむ方法の紹介です。

PS3 システムソフトウェアのダウンロード

まず、PS3のシステムソフトウェアをダウンロードします。
以下のリンクに移動します。

https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3/system-software/

[PS3アップデートをダウンロードする]をクリックします。

[ファイルを保存する]を選択し、[OK]をクリックします。

RPCS3のダウンロード

以下のURLにアクセスして、最上部にある「Download」をクリック

https://rpcs3.net

「Download for Linux」をクリックし、エミュレータの実行モジュールをダウンロードします。

[ファイルを保存]をクリック。

RPCS3の起動とシステムソフトウェアの読込み

ここからは、コマンドラインで作業を行います。
次の場所に保存するものとします。
RPCS3実行モジュール:$HOME/games/bin
システムソフトウェア:$HOME/games/bios

cd
mkdir -p games/bios
mkdir games/bin
mv ダウンロード/PS3UPDAT.PUP games/bios
mv ダウンロード/rpcs3-v0.0.14-11603-00ff5349_linux64.AppImage games/bin/rpcs3.AppImage

上記の、「rpcs3-v0.0.14-11603-00ff5349_linux64.AppImage」というファイル名は、バージョンアップに伴って異なります。
次に実行モジュールに実行権を与え、起動します。

cd games/bin
chmod a+x rpcs3.AppImage
./rpcs3.AppImage

次の画面で「I have read the Quickstart guide」にチェックし、「Continue」をクリック。

RPCS3に、PS3のシステムソフトウェアを読み込ませます。
メニューの「File」>「Install Firmware」をクリックし、ダイアログボックス「Select PS3UPDAT.PUP To install」を表示させます。

システムソフトウェアが保存されている場所($HOME/games/bios/PS3UPDAT.PUP)を指定して、「Open」をクリック。

Success!と表示されればOK。続いてCompiling PPU modulesというプログレスバーが表示されます。

上記プログレスバーが100%になれば完了です。

ゲームパッドの接続と設定

今回、ゲームパッドとしてLogicool Gamingpad F310を使用します。まず最初に、コントローラの背面を確認し、スイッチが「X」の位置にあることを確認します。その後、USBポートに接続し、rpcs3の「Pads」アイコンか、メニューの「Configration」>「Pads」を選択します。
F310を使用する場合は、「Gamepad Settings」画面で、「Handlers」の[Keyboard]と表示されているプルダウンメニューを[Evdev]に変更します。すると右側の「Devices」の表示が[Logicool Gamingpad F310]となるでしょう。あとは、各ボタンの設定をすれば準備完了です。

メディアのマウント

ゲームのメディアをマウントし、Openアイコンから「Select Game Folder」を開き、ゲームのフォルダ(ディレクトリ)を指定すれば、ゲームを始められるでしょう。

ISOファイルでゲームを開始するにはひと手間必要になります。ISOファイルをマウントする必要があるからです。ISOファイルもCDやDVDと同様にマウントが可能です。次の手順を実行ください。

sudo mkdir /media/iso
sudo mount -t iso9660 -o loop [ISOファイルのパス] /media/iso/

さいごに

上記手順で、無事ゲームを実行することができました。ハードウェア環境は、CPUがCore(TM) i7-3770K CPU @ 3.50GHz、グラフィックボードがGeForce GTX 570と少し古いシステム構成です。ゲームによっては重く感じられるものもありましたが、十分楽しめるレベルのゲームもありました。