RPCS3をUbuntuにインストールし、PS3のゲームを楽しむ方法とは

RPCS3は、WindowsやLinuxで動作する、オープンソースのSony PlayStation 3エミュレーターです。
今回はUbuntu 22.04で楽しむ方法の紹介です。

WindowsでRPCS3を楽しみたい方は、下の動画をどうぞ。

PS3 システムソフトウェアをダウンロードしよう

まず、PS3のシステムソフトウェアをダウンロードします。
以下のリンクに移動します。

https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3/system-software/

少し下にスクロールします。

「PS3システムソフトウェアをアップデートする方法」にある[パソコンを使ってアップデートする]をクリックすると折り畳まれていたボタンが表示されます。

[PS3アップデートをダウンロードする]を右クリックし、メニューが表示されるので、[名前を付けてリンク先を保存]を選択します。

上の画面の[保存]をクリックします。

RPCS3をダウンロードしよう

以下のURLにアクセスして、最上部にある「Download」をクリック

https://rpcs3.net

ペンギンロゴのLinux用「Download」をクリックし、RPCS3のAppImageファイル(実行ファイル)をダウンロードします。ファイルは以下のような名前でしょう。<バージョン>はRPCS3のバージョンが入ります。

rpcs3-<バージョン>_linux64.AppImage

RPCS3の起動の準備をしよう

ここからは、コマンドラインで作業を行います。
次の場所に保存するものとします。
RPCS3のAppImage:$HOME/games/bin
システムソフトウェア:$HOME/games/bios

cd
mkdir -p games/bios
mkdir games/bin
mv ダウンロード/PS3UPDAT.PUP games/bios
mv ダウンロード/rpcs3-<バージョン>_linux64.AppImage games/bin/rpcs3.AppImage

上の各行の説明です。

  1. コマンド cd を引数なしで実行すると、ホームディレクトリ($HOME)に移動します。
  2. BIOSを格納するディレクトリを作成します。
  3. RPCS3のAppImageを格納するディレクトリを作成します。
  4. BIOSを2のディレクトリに格納します。
  5. RPCS3のAppImageを3のディレクトリに格納します。<バージョン>の部分はファイル名のバージョン部分に読み替えてください。

次にAppImageに実行権を与えます。

cd games/bin
chmod a+x rpcs3.AppImage

Ubuntu 22.04では、このままではAppImageを起動することができないので、FUSE2をインストールします。

sudo apt install libfuse2

RPCS3を起動しよう

初回の起動は、下のようにコマンドラインから行います。
2回め以降の起動は、下の画面でショートカット作成をしていれば、アイコンから起動できます。

./rpcs3.AppImage

上の画面で「I have read the Quickstart guide」にチェックします。また、お好みでデスクトップショートカット、アプリケーションメニューショートカット、ダークモードを選択することができます。
「Continue」をクリック。

RPCS3に、PS3のシステムソフトウェアを読み込ませます。
メニューの「File」>[Install Firmware]をクリックし、ダイアログボックス「Select PS3UPDAT.PUP To install」を表示させます。

システムソフトウェアが保存されている場所($HOME/games/bios/PS3UPDAT.PUP)を指定して、「Open」をクリック。

Success!と表示されればOK。続いてCompiling PPU modulesというプログレスバーが表示されます。100%になれば完了です。

ゲームパッドを設定するには

今回、ゲームパッドとしてLogicool Gamingpad F310を使用します。まず最初に、コントローラの背面を確認し、スイッチが「X」の位置にあることを確認します。その後、USBポートに接続し、rpcs3の「Pads」アイコンか、メニューの「Configration」>「Pads」を選択します。
F310を使用する場合は、「Gamepad Settings」画面で、「Handlers」の[Keyboard]と表示されているプルダウンメニューを[Evdev]に変更します。すると右側の「Devices」の表示が[Logicool Gamingpad F310]となるでしょう。あとは、各ボタンの設定を確認すれば準備完了です。

メディアのマウント

ゲームのメディアをマウントし、Openアイコンから「Select Game Folder」を開き、ゲームのフォルダ(ディレクトリ)を指定すれば、ゲームを始められるでしょう。

ISOファイルでゲームを開始するにはひと手間必要になります。ISOファイルをマウントする必要があるからです。ISOファイルもCDやDVDと同様にマウントが可能です。次の手順を実行ください。

sudo mkdir /media/iso
sudo mount -t iso9660 -o loop [ISOファイルのパス] /media/iso/

さいごに

上記手順で、無事ゲームを実行することができました。皆様もお楽しみください!