超かんたん!動画が編集できるフリーソフトの「使いかた」

Windows,macOS,Linux,無料で使えるAvidemux【使い方編】

動画編集は難しい、と思ってませんか?
Avidemuxは、オープンソースの動画編集ツールです。マルチプラットフォームに対応しており、多くのユーザーに使用されています。まずは操作の易しい動画編集ソフトから試してみたい方にお勧めです。

本稿では、使い方を中心に紹介します。
Windows,macOS,Ubuntuそれぞれのインストール方法については、以下の記事で紹介しています。よかったらどうぞ。

学習用素材のダウンロード

本稿では、Robert Lischka氏が制作した映像と、MFP【Marron Fields Production】氏が制作したBGMを教材として使用しています。よければですが、以下からダウンロードください。

熊さんの動画

https://pixabay.com/ja/videos/%E3%83%92%E3%82%B0%E3%83%9E-%E3%82%AF%E3%83%9E-%E8%87%AA%E7%84%B6-%E5%8B%95%E7%89%A9-43109/

楽しいBGM

https://dova-s.jp/bgm/play14466.html

無劣化のカット編集

Avidemuxでは、無劣化のカット編集が可能です。無劣化のカット編集では、編集後の動画ファイルの出力が非常に高速に行うことができます。一方で、カットする位置のフレームの種類を意識する必要が生じます(後述)。
本稿では無劣化のカット編集の例を説明します。

動画の読み込み

編集したい動画ファイルをAvidemuxウインドウ内にドラッグ・アンド・ドロップします。

画面の下のボタンで編集操作を行います。できれば、キーボードショートカットを使用したほうが、作業は効率的かもしれません。

基本的には、カットしたい動画の範囲を[A][B]ボタンで指定し、[CTRL]+[X]でカットするという作業の繰り返しになります。

ショートカットキーは次の通りです。

スペース:再生/停止
[←]:1フレーム戻し
[→]:1フレーム送り
[↓]:前のキーフレーム(後述)に移動
[↑]:次のキーフレームに移動
[CTRL]+[Page Up]:カットする最初の位置をマークする
[CTRL]+[Page Down]:カットする最後の位置をマークする
[CTRL]+[X]または[Delete]:マークした範囲のシーンをカットする

熊さんの動画を編集してみよう

熊さんが池に入って、水浴びをしたのち、陸に上がるという動画です。1分15秒ほどです。
後半の陸に上がるシーンで、熊さんの顔が樹木に隠れて見えなくなるシーンがあります。そこから、熊さんが陸に上がって、顔が見えるようになるシーンまでをカットしたいとします。

  1. 動画を再生します。
  2. 熊さんが見えなくなり始めるシーン(52秒あたり)で再生を停止させます。
  3. [A]ボタンを押してカットする最初の位置をマークします(図)。

再び動画を再生し、熊さんの姿がよく見えたところ(1分8秒あたり)で停止します。

ここで、上の図の「フレームタイプ」に注目します。後述しますが、無劣化の編集をしたい場合、このフレームタイプが「I-FRM」のところでカット編集をする必要があるのです。「I-FRM」は「キーフレーム」とも呼ばれます。上の図のように「B-FRM」または「P-FRM」上では無劣化のカット編集ができません。
この場合、前後の「I-FRM」までフレームを送る必要があります。そのために、1フレームずつ移動するか、前後いずれかの[I-FRM]までジャンプする[<<]や[>>]ボタンがあります。ここでは、[<<]ボタンを使って[I-FRM]まで戻してみます。
最初から「I-FRM」で停止している場合は戻す必要はありません。
なお、この「[I-FRM]までジャンプする」操作はカットの終わりの部分のみ必要で、カットの最初の部分で行う必要はありません。

次に、[B] ボタンにより、現在の[I-FRM]の位置をカットの終端としてマークします。

ここまでの操作で、カットする範囲の指定(マーキング)が完了したので、その範囲をカットしてしまいます。
メニューバーから、[Edit]>[Cut]、あるいはショートカットキーの[CTRL]+[X]または[Delete]でカットします。

動画を最初から再生し、カットされていることを確認します。

これまで説明した「カット編集」は何度でも行えます。

BGMを追加してみる

熊さんの素材は音声が入っていません。そこで、BGMを追加してみます。

メニューバーから[Audio] >[Select Track]を選択します。

Track1のチェックボックスのチェックを外します。
そのかわり、Track2のチェックボックスにチェックします。
次に、右のプルダウン・メニューから[Add audio track]を選択し、BGMの音源を読み込みます。

これで再生してみます。BGMが追加されました。

動画ファイルへの書き出し

画面左の「Output Format」を[MP4 Mixer]にします。

音声を追加した動画をファイルに出力します。

Avidemux以外の動画再生ソフトで再生し、確認します。

いかがでしょうか?
簡単に動画編集と音声の追加ができることが分かったと思います。

このようなエラーになるときは

カット編集の時に

カット([CTRL]+[X])の時に上のように尋ねられることがあります。
「カットの終わりのフレームが「I-FRM」ではありません。ここをカットの終端にすると、無劣化(copy)モードでは正しくセーブできません。それでも良いですか?」といった意味です。「いいえ」を選択し、[<<]または[>>]ボタンなどにより、前後の「I-FRM」の位置に移動してマーキングします。

動画ファイルの書き出しの時に

「無劣化(copy)モードでセーブしようとしていますが、カット編集されたフレームが[I-FRM]ではありません。このままではおかしくなりますが、続けてもよろしいですか?」のような意味です。「はい」を選択してセーブできますが、画像が乱れます。
これはカット編集の終端位置が、[I-FRM]以外の場所になっているためです。
再度編集を行ない、「I-FRM」の位置に移動してマーキング・カットします。

無劣化でのカット編集をおこなうためには

上述した通り、AボタンとBボタンで、先頭と末尾を範囲選択して、編集で削除し、不要部分をカットしていく事が出来ます。しかし、カットした直後の、動画の先頭になるフレームは[I-FRM]になるように編集しなければなりません。ここで、先頭が[I-FRM]かどうかは、ウインドウ下部にある「フレームタイプ」から判別します。

各フレームは次のようなものです。

I-FRM ( キーフレーム )

1フレームで完結しており、元のフレーム画像を復元できる フレーム。

P-FRM
[I-FRM]の画像との差分情報のみフレームで、[P-FRM]をデコードするためには 直前の[I-FRM]の情報が必要。

B-FRM

前後のフレームとの差分も使って圧縮されたフレームで、[B-FRM]をデコードするためには 前後の[I-FRM]と [P-FRM]の情報が必要。

つまり、いきなり[P-FRM]や[B-FRM]から始まってしまうと、元のフレーム画像が復元できないため、[I-FRM]から開始できるように編集する、ということだと思われます。

Avidemuxの日本語化について

Avidemuxは有志の方による日本語化がされているようです。
本稿では未確認ですが、情報として掲載しておきます。

http://tiltstr.seesaa.net/article/36217139.html