macOS 12 Montereyは本稿執筆時点(21/7/26)でパブリックベータ版がリリースされた状態です。
本稿では、その Monterey パブリックベータ版 をWindows上のVmWareなどで動作させる方法について紹介します。
いちはやくMontereyを試してみたいという場合、次の方法が考えられます。
- Apple Beta Software Programに参加し、現在のOS(Big Surなど)から、アップグレードする
- MontereyのISOなどを入手して新規インストールする
ここで2だと、現在ベータ版のためかドライバなどの問題があるようです。うまくOSを立ち上げることができるケースもありますが、ネットワークにトラブルがあったり、OSが起動できないこともあるので、現時点では避けたほうが良いかもしれません。
そこで、仮想環境にまずmacOS 11 Big Surをセットアップし、そこから1の方法を用いてMontereyにアップグレードする方法を採用します。少々手間がかかりますが、比較的確実な方法といえます。
とはいえ、ベータ版のOSをインストールするということもあり、アップグレードに失敗したり、仮想環境内のデータが消失してしまうなどのリスクがあります。かならず、必要なバックアップを取得したうえで、自己責任でお願いします。
仮想環境にBig Surをインストールしよう
まず、Windows上の仮想環境にBig Surをインストールし、その後Montereyにアップグレードします。
VmWare Workstation Playerを利用する方法と、Oracle VM VirtualBoxを利用する方法のリンクを次で紹介します。
なお、私はMontereyにアップグレードする際の検証を、VmWareを用いて行いました。
VmWare Workstation Playerで macOS Big Surをインストールするには
VirtualBoxでmacOS Big Surをインストールするには
Montereyにアップグレードするには
ここから、Big Surが起動できるようになった仮想環境上から、Montereyにアップグレードします。仮想環境のmacOSにログインし、Safariなどのブラウザでこのリンクから「Apple Beta Software Program」のページを表示します。次に「サインイン」リンクからあなたApple IDでサインインします。
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「パブリックベータ用ガイド」に移動します。少し下の「はじめよう」の文章の中に「お使いのMacを登録」というリンクがあるので、クリックします。
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次の「デバイスを登録」画面の「②お使いのMacを登録する」にある[macOS Public Betaアクセスユーティリティをダウンロード]ボタンをクリックします。
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ダウンロードした「macOSPublicBetaAccessUtility.dmg」を実行します。
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アイコンをダブルクリックして起動します。
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タイムマシンでバックアップしていない場合は次のメッセージが表示されます。
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[続ける]をクリックします。
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[続ける]をクリックします。
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ライセンスに同意できる場合は[Agree]をクリックします。
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[インストール]をクリックします。次に表示されるインストールの許可を確認する画面では、パスワードを入力し[ソフトウェアをインストール]をクリックします。
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[閉じる]をクリックします。
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私の場合、以下の画面が自動で表示されました。
下の「フィードバックアシスタント」の画面は赤ボタンで閉じました。
「アップデートが見つかりません」画面は[OK]をクリックします。
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[今すぐアップグレード]をクリックします。Montereyのダウンロードが始まるので待ちます。
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ここからがアップグレードです。
[続ける]をクリックします。次に使用許諾契約の同意画面が表示されるので、選択します。
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インストール先のストレージを選択し、[続ける]をクリックします。
次の画面で、管理者としてログインするためにパスワードを入力します。
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ここから、アップデートが始まるので、気長に完了を待ちます。最後には再起動も必要です。
Montereyで立ち上がりました。
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さいごに
ベータ版なので、品質や信頼性は高くないことが前提で使う必要があります。
それでも、使ってみたくなる何とも言えない魅力のあるOSがmacOSなのかもしれません。