Linux版 PCSX2でPlayStation2のゲームを遊べるようにしよう
構築環境
ノートPC:GALLERIA QF765HE(2014年製)
CPU:Core i7-4700MQ
グラボ:GeForce GTX 765M
メモリー:8GB
前提となること
あなた自身が所有するPlayStation 2本体から吸い出したBIOSがあること。
はじめに
PCSX2は、オープンソースのPlayStation 2(以下PS2)エミュレータです。Linuxで動作します。ファイナルファンタジーXなどの人気タイトルを含めて、ほとんどのゲームをフルスピードで実行できます。公式ホームページによると、2500以上のタイトルがテストされ、互換性が確保されているようです。
一方、Linuxディストリビューション「Sparky Linux Gameover Edition」はゲーマーを対象としており、非常に多くのゲームが遊べて、便利なツールも備えています。ゲームのエミュレータを比較的簡単に使える環境と言えます。今回は、2020.02 Special Editionsを使用しています。
構築の手順
インストール
Sparky Linux Gameover Editionを入手します。

ISOをブートメディアに焼いてPCをブートします。
Sparky Linuxのライブ環境が立ち上がり、デスクトップにある「Sparky Installer」をダブルクリックします。インストーラが起動し、インストールが開始します。

「日本語」を選択。


PCのディスクをすべて消去し、ディスク全体を使用する場合は「ディスクの消去」を選択。

ログイン名とパスワードを設定。

最終確認後、次の画面へ。

インストールが開始されます。次の完了画面が表示されれば、ここまでは順調。再起動。

Sparky Linuxの初回起動時には次の画面が表示されるので、「OK」をクリック。

いよいよ、PCSX2のインストールです。スタートメニューから「システム」の「APTus」を選択。

APTusの左ペインから「ゲーム」を選択し、右ペインから「PCSX2」を選択。


インストールをクリック後、コマンドラインのウインドウが表示されるので、「y」を入力して「Enter」。


PCSX2の設定と起動
スタートメニューの「ゲーム」カテゴリーからPCSX2を起動します。初回起動時には環境設定画面が表示されます。言語選択ではデフォルトでも構いませんが、私は日本語(japanese)を設定しました。「適用」を押して「次へ」。

次の画面はそのままで「次へ」。

ここで、あなた自身が所有するPS2本体から吸い出したBIOSを準備します。
/home/[ユーザ名]/.config/PCSX2/biosに上記BIOSをコピーします。ここで[ユーザ名]はあなたがインストール時に設定したユーザ名です。
次の画面でBIOSの参照パスを指定します。
デフォルトは/home/[ユーザ名]/.config/PCSX2/biosです。
「完了」をクリックし、次の画面が表示されれば、ここまでOK。

「設定」メニューから「コントローラー(PAD)」>「プラグイン設定」を選択し、ゲームパッドの設定をします。

ここまでが設定です。
あとはゲームを用意して起動するだけです。
ゲームが開始されれば成功です。