Linuxにリモートログインするには

リラックス!Linux!

WindowsからUbuntuにリモートログインできるようにするまでの手順を紹介します。

Ubuntu 22.04をインストールするには

下のリンクなどが参考になります。

金子邦彦研究室
SEECK.JP サポート

VirtualBoxを活用するには

本稿では、VirtualBox上に構築したUbuntu環境で検証します。
以下のスクリーンショットで、本稿でのVirtualBoxの設定結果を紹介します。

メモリを4GB以上とします。

CPUはお使いのPCの論理CPU数の1/2程度が良いでしょう。

ビデオメモリーはそれほど使用しませんが、ここでは最大にしています。

割り当てる内蔵ドライブのサイズは40GB以上が良いでしょう。

ネットワークは[ブリッジアダプター]を割り当て、リモートログインを可能にします。

Ubuntuにログインするには

Windowsでも今はWSL2のUbuntuを利用できます。しかしGUIなどの扱い方はWindows独自の方法論が展開されており、オリジナルとは異なる場合があります。本稿では、単独のUbuntuデスクトップでのログイン操作と、Windowsから左記のUbuntuデスクトップにリモートログインするケースを説明します。

GUIでのログイン方法とは

GUI(Graphical User Interface)画面からのログインでは、上の画面が表示されます。
右上のアイコンからは、電源オフや音量の調整、ネットワークの設定などができます。
それでは早速、ログインしてみましょう。Ubuntuをインストールしたときに作成したユーザ名にログインします。本稿の環境では[linux]ですが、皆様のユーザ名と違うので適宜読み替えてください。
上の画面からマウスで[linux]を選択します。

パスワードの入力画面が表示されるので、入力します。

ログイン後のデスクトップ画面が表示されました。

シャットダウンの方法とは

画面最上部の電源マークをクリックし、[電源オフ/ログアウト]を選択します。

[電源オフ]を選択。

後述のリモートログインをしていると、上のように表示されます。
[電源オフ]をクリックするとシャットダウンです。

リモートログインの準備をするには

Ubuntuから[Ctrl]+[Alt]+[T]を同時に押します。コマンドを入力する「端末」が表示されるでしょう。

行の初めから’$’までがプロンプトです。以降はプロンプトを’$’のみで表示します。

リモートログインされる側(サーバ=Ubuntu)で、openssh サーバというものをインストールする必要があります。Ubuntu側で以下のコマンドを実行します。途中、パスワードを聞かれます。

$ sudo apt -y update
[sudo] linux のパスワード: 
$ sudo apt -y install openssh-server

実際は、コマンド入力の後に多くの情報が表示されますが、上では省略しています。

CUIでのログイン方法とは

WindowsからCUI(Character User Interface)でリモートログインするためのターミナルを起動します。

スタートメニューの検索窓に「ターミナル」と入力すると、PowerShellのターミナルが表示されるので、起動します。

上の画面から、以下のコマンドを実行するとリモートログインできます。

ssh <ユーザ名>@<ホスト名>.local

ここで、<ユーザ名>はUbuntuでのユーザ名、<ホスト名>はインストール時に指定したコンピュータの名前です。
以下は、ユーザ名:linux、ホスト名:linux-VMでログインした例です。
途中、”yes”とパスワードを入力する箇所があります。

PS C:\Users\ms> ssh linux@linux-VM.local
<略>
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes
<略>
linux@linux-vm.local's password:
Welcome to Ubuntu 22.04.3 LTS (GNU/Linux 6.5.0-21-generic x86_64)
<略>

linux@linux-VM:~$

これでリモートログインができるようになりました。

リモートログインでは、パスワード認証のために以下が表示されます。

linux@linux-vm.local's password:

わかりにくいですが、最初のlinuxがユーザ名、@の次の”linux-vm”がコンピュータ名です。WindowsからUbuntuにリモートログインする際は、Avahiと呼ばれる仕組みによって、コンピュータ名を使ってリモートログインができます。その場合は、コンピュータ名に”.local”を付加することが「お約束」です。

CUIでログインする場合のパスワード入力は、キーを押しても画面には何も表示されません。これは伝統的なUnixの仕様です。

ログインが正常にできると下の情報が表示されます。

Last login: Sat Mar  2 16:10:45 2024 from 240d:1a:58:d300:413d:5d16:a89:d2d0
linux@linux-VM:~$

最初の行は、最後にログインした日時が表示されます。自分以外の怪しい第三者が自分のアカウントを使用していないか、気づくことができるわけです。
2行目はプロンプトです。以下の形式です。
<ユーザ名>@<コンピュータ名>:<カレントディレクトリ>$

さいごに

本稿ではLinux(Ubuntu)にログインするまでを紹介しました。
Linuxに興味を持って、使ってみようと思う方が一人でも増えることを願っています。