ラズパイでやってしまいがちな失敗とは

Raspberry Pi の工作を行う上で、ありがちな失敗を紹介します。

MicroSDカードがいっぱいになってしまった

やってしまった失敗例

書籍やWEBの情報には「少なくとも8GBのSDカード」と書かれていることがあるので、8GBで動作させたらすぐに容量が足りなくなった。

こうすべきだった

実用上は、最低でも16GB必要と思われます。一般的には64GBを選択するのが妥当かもしれません。ラズパイの用途がデスクトップ利用を含めた多目的の場合は特に、64GBがおすすめです。実は、SDカードのメーカにもよりますが、64GBまではそれほど値段は変わりません。

配線を間違えてラズパイを壊してしまった。

やってしまった失敗例

誤ってショートさせてしまい、高熱が発生してラズパイを壊した。

こうすべきだった

こればかりは、電源をONにする前に、よく確認をするしかありません。ブレッドボードとラズパイのGPIOの接続は最後の最後にすることをお勧めします。電源をONにするのは、さらにそのあとにしましょう。

GPIO拡張基盤とラズパイの逆接続

やってしまった失敗例

ラズパイ用T型GPIO延長基板(エクステンション・ボード)は、GPIOのポートをブレッドボード上に展開することにより、工作が楽になる便利なアクセサリです。ケースをつけたまま、工作ができるようになります。

ラズパイと拡張基盤を接続するケーブルを接続する際、下のような接続は誤りです。

こうすべきだった

LSIの足が曲がった

失敗例

ブレッドボードからLSIを抜き取る際に、片方から一気に抜いてしまった。LSIの足が曲がって、次に使用するときに足がブレッドボードにうまく刺さらなくなってしまった。

本当はこうする

LSIの左右両端から少しずつ均等に浮かせて、ブレッドボードとLSIの並行を保ったまま抜き取りましょう。

ファンをつけているのに使っていない

こうすればよい

ファンは通常、GPIOから電源を取ります。しかし、GPIO拡張基盤を使用していると、ラズパイ基盤のGPIOから直接電源を取れなくなります。
その場合は、ファンのジャンパー線を延長し、ブレッドボードのGPIOポートに差して電源を確保します。
ラズパイ用ケースがある場合は、可能ならカメラのジャンパー線を出す窓からファンの線を出し、ケースの外で延長するとよいでしょう。
本稿執筆時に使ったケースでは、線のプラグ部分がカメラ線用窓を潜り抜けることができなかったので、ケースの内部で延長しました。線を出す窓も、GPIO用ジャンパー線と窓の隙間から何とか出すことができました。