24年4月26日に『Ubuntu Server 24.04 LTS Noble Numbat』がリリースされました。本稿ではCanonicalから公開されたUbuntu 24.04 LTSのインストール方法を紹介します。
両方立ち上がらなくなってしまっては目も当てられません。他のOSと共存させたい場合は、3を選択するよりも2の仮想化が安全といえます。ただし、2は動作が遅めになるのは避けられません。
筆者は1を選択して古いPCにインストールするか、2を選択してスペックの高めのPCにインストールする方法を選ぶことが多いです。
最新のUbuntu Serverをダウンロードしよう
こちらのリンクからUbuntu Server 24.04 LTSをダウンロードします。
インストールの準備をしよう
リアルサーバにインストールするには
リアルサーバーにインストールする際は、EtcherやRufus等のツールでブータブル・USBメモリを作成します。その後、USBメモリからUbuntuを起動します。
上はEtcherの画面です。
上は Rufus の画面です。
仮想マシンに構築する場合は
仮想マシンにインストールする場合は、仮想マシンからダウンロードしたファイルを指定するなどを含めた各種設定を行ったうえで、仮想マシンをブートします。
インストールしよう
インストーラ起動時の最初の画面です。
[Enter]で次に進めます。上の画面で放置しても次画面に遷移します。
上の「ようこそ」画面が表示されます。言語を選択します。マウスは使えません。上下矢印キーで選択し、[Enter]キーで決定です。日本語が選択肢にないので、[English]にして[Enter]キーを押します。
キーボード・レイアウトを選択する画面です。
[Tab]キーか上下矢印キーを押して「Layout」項目にカーソルを合わせ、[Enter]を押します。
キーボード・レイアウトに、ここでは[Japanese]を選択します。
通常は上の設定で問題ありません。画面下の[Done]にカーソルを移動し、[Enter]を押します。
「Variant」は日本語キーボードのバリエーションを指定しますが、一般的に使用されているキーボードでは[Japanese]のままでOKでしょう。
本稿では、デフォルトの「Ubuntu Server」を選択します。
デフォルトでは、サーバを操作するうえで便利な機能が厳選してインストールされます。
「Ubuntu Server (minimized)」を選択すると最小構成となり、オーバーヘッドも最小になります。サーバ構築に慣れた方向けといえるでしょう。
選択は、チェックボックスにカーソルを移動して[Enter]かスペースキーを押します。
選択したら画面下の[Done]を押します。
ネットワークの設定画面に遷移します。
ここは用途に合わせて設定を行います。
サーバを本格運用する際はIPアドレスを固定します。
最後に[Done]を押します。
プロキシサーバーの設定画面に移ります。
ここでは、そのまま何もせず[Done]を押します。
Ubuntuを更新する際に参照するミラーサイトを設定する画面です。
そのまま[Done]を押します。
Ubuntuをインストールするストレージを指定します。慎重に選択します。本稿ではストレージを1本まるごと使用し、LVMは解除しました。
ストレージの設定画面です。使用されるデバイスやパーティションを確認します。
最終確認画面です。[Continue]で、ストレージの中身が消えてしまいます。
以下を入力します。
①サーバ管理者であるあなたの名前
②サーバ名
③ログインID(ユーザ名)
④パスワード
⑤パスワード(確認)
Ubuntuを無償のまま使用するには、「Skip for now」が選択された状態のまま[Continue]を押します。
サーバにリモートログインして操作する場合は、「OpenSSH Server」をインストールします。
筆者は「Install OpenSSH server」にチェックを入れました。
[Done] を押します。
サーバでよく使われるパッケージが一覧表示されます。必要があれば選択します。
[Done]をクリック。
インストールが開始されました。
画面最下部に[Reboot Now]と表示されたら、再起動するためにそれを押します。
上の表示で一旦停止したら、インストールメディアを除去して[Enter]を押します。これで再起動が継続されます。
再起動が完了すると、上のログイン画面が表示されます。
上は、インストール時に指定したログインIDとパスワードを入力してログインしてみたところです。
日本語化するには
Ubuntu Serverでは、あまりお勧めしません。
端末環境によっては文字化けして、即座に何が起きているかわかりにくくなるからです。
以下ではまず、日本語化する手順を説明し、さらに日本語が文字化けしてしまった際に英語に変更して文字化けを回避する方法を紹介します。
日本語化の手順とは
以下のコマンドを順番に実行し、日本語化パッケージのインストールと環境への反映を行います。
sudo apt install -y language-pack-ja-base language-pack-ja
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
source /etc/default/locale
ホームディレクトリから以下のように実行すると、日本語化されたことが確認できます。
$ ls ??? ls: '???' にアクセスできません: そのようなファイルやディレクトリはありません
文字化けの解消方法とは
端末環境によっては、以下のような文字化けが発生します。
このような場合、一時的に英語を表示することで、メッセージを判読可能にすることができます。
具体的には次のコマンドを実行します。
export LANG=C
以下が実行例です。
最後に
以上がUbuntu Server 24.04 LTSのインストール手順です。
ぜひUbuntu Serverをご活用ください。