Arduino IDE 2.1でR4 Minimaを動かそう
Arduino IDEとは
Arduino専用の統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)では、PC上でArduinoを制御するプログラム(=スケッチ)を開発することができます。開発の流れは次のようになります。
- Arduinoを利用した回路を組む
- ArduinoをPCのUSBにつなぐ
- PCのIDEでスケッチを書く
- PCからArduinoにUSB経由でスケッチをアップロードする
- Arduinoはスケッチを実行して自在に回路を操る
macOSのIDEをダウンロードするには
Arduino公式HP(こちらのリンク)を表示します。
画面右下の「DOWNLOAD OPTIONS」の中から、macOSのCPUの種類に応じて選択し、ダウンロードします。
寄付を後回しにする場合は[JUST DOWNLOAD]をクリックします。
「arduino-ide_x.x.x_macOS_64bit.dmg」(xはバージョン)といった名称のファイルがダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルをDockから飛び出させてクリックします。
下の画面で、Arduino IDEのアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップしたら、インストールは完了です。
SpotlightでArduino IDEを検索して起動します。
下の画面が表示されたら、[OK]をクリックします。
起動後、下の画面が表示されたら[OK]をクリックします。
スケッチが[書類]>[Arduino]フォルダに保存されるようになります。
以下の画面が表示されたら、Arduino UNO R4 Minimaを接続します。
次に下図の[Select Board]をクリックします。筆者の場合、ポートが「Unknown」と表示されていました。
IDEで必要なセットアップとは
左のツールバーの[Boards Manager]アイコンをクリックしてBoards Managerを起動します。
IDEのメニューバーから、[Tools]>[Board]>[Boards Manager]を選択しても同様にBoards Managerを起動できます。
下の画面のようにBoards Managerが表示されるので、検索文字列に”minima”と入力します。すると「UNO R4」がヒットします。[INSTALL]をクリックします。
インストール完了後、[Select Board]>[Select other board and port]をクリックして、ボードの一覧を表示します。
一覧から「Arduino UNO Minima」を選択し、[OK] を押します。
以下のように認識されていたら、ここまでは順調です。
アップロードできるか確認するには
とりあえず、回路を接続しない状態でArduinoの動作を確認するには、次の方法があります。
購入時のArduinoはボードに「L」と書かれたオレンジ色のLEDをブリンク(点滅)させるスケッチが書き込まれています。
いったん、IDE初期起動時に表示される「何もしない」スケッチをアップロードし、LEDのブリンクが停止するのを確認します。下のコードは何もしないスケッチです。
void setup() { // put your setup code here, to run once: } void loop() { // put your main code here, to run repeatedly: }
IDEの[→]をクリックし、コンパイルとアップロードを行います。
Arduinoボードの「L」と書かれたLEDが消灯します。
その後、図のようにサンプルの「Blink」スケッチをアップロードして、再度LEDをブリンクさせてみるとよいでしょう。
以下のようにコンパイルとアップロードが完了すれば成功です。
ArduinoボードのLEDが点滅するようになります。
エラーになったときには
筆者の環境で、Boards Managerからのセットアップの直後、”Failed uploading: uploading error: exit status 74″とエラーが表示されてアップロードができない(下図)事象が発生しました。その際、一度PCを再起動して再度アップロードを試してみると、成功するようになりました。
日本語化するには
IDEのメニューバーから[Arduino IDE]>[Preferences]を選択します。
Languageを[日本語]に変更して[OK]をクリックします。
メニューや表示が日本語になりました。
さいごに
それではmacOSで最新のArduinoをお楽しみください!