ラズパイ本体を選ぶポイントとは

ラズパイのラインナップ

Raspberry Pi(ラズパイ)の主流はカードサイズのModel Bシリーズと言えます。下の表では、Bシリーズを中心にラインナップを紹介します。

モデル出荷年CPU
(GHz)
メモリ
(GB)
USBLAN等電源
4 B20194コア
1.5GHz
2/4/84有線/Wifi/
Bluetooth
5V
3.0A
3 B+20184コア
1.4GHz
14有線/Wifi/
Bluetooth
5V
2.5A
3 B20184コア
1.2GHz
14有線/Wifi/
Bluetooth
5V
2.5A
Zero W/WH20171コア
1.0GHz
512MB1Wifi/
Bluetooth
5V
40020214コア
1.8GHz
43有線/Wifi/
Bluetooth
5V
3.0A

オールマイティの「4B」

おそらく現時点で、最も無難な選択といえば4Bでしょう。最近の書籍はほぼ、4Bを使用して説明されています。4Bのデメリットは、電池で動作する工作物などでは早めに電力が消費されてしまうことでしょう。
また、価格が高めであることも痛いところです。

充実した「3」シリーズ

現在出版されているラズパイ関係の書籍に記載されている工作等は、3シリーズで実現できるケースが多いと思われます。本体の十分な仕様に加えて、販売されている周辺機器(アクセサリー等)との相性が良いといえます。もちろん、今後は「4B」を中心としたアクセサリーが主流になると考えられます。

電子工作に慣れた人向けの「Zero」

まず安価です。次にサイズが小さいので、ロボットやドローン等に組み込みやすいといえます。またその場合、消費電力が小さいのでバッテリーの持ちがよいこともメリットです。4Bや3シリーズまでのスペックを必要としない工作を「Zero」で行い、コストを安く抑えたい方向けです。「初心者向け」と言われることもありますが、ラズパイに少し慣れたうえで、Zeroを選択するという方法もあると思います。

初心者向けの「400」

4Bよりも少しCPUが強化されていて、キーボード一体型にしたデスクトップでの利用を想定している機種が400です。初心者向けの日本語説明書や、必要な周辺機器を取りそろえたスターターキットなどが用意されているようです。デスクトップと言っても、インターフェースはしっかり作りこまれているので、電子工作用途も想定されています。しかし当たり前ですが、ラズパイを機械に組み込むような用途には向きません。