「ハッキング・ラボのつくりかた」2022 #006

IPUSIRON氏著の「ハッキング・ラボの作り方 仮想環境におけるハッカー体験学習」をやってみた記録です。

3-7 VirtualBoxのファイル共有機能を利用する

ホストPC上で、ドライブのトップフォルダに”share”フォルダを作成します。下の例ではEドライブ直下としましたが、Cドライブでも構いません。

shareフォルダの中に、Kaliとの共有フォルダを判別するためのファイルを置きます。わたしは”Readme.txt”ファイルに、「メモ帳」で下の図のような文字列を書き込みました。

VirtualBoxから、ホストPCとフォルダを共有するための設定を行います。
①kaliを起動していない状態のVirtualBoxマネージャから設定画面を開きます。
②左ペインから[共有フォルダー]を選択します。次に右端の[+]ボタンをクリックして、[共有フォルダの追加]を開きます。
③上記で作成した “share”フォルダ のパスを入力します。

共有フォルダの設定が完了しました。

Kaliを起動し、Terminalから”share”がマウントされていることを確かめます。”/media/sf_share”としてマウントされていることがわかりました。

“/media”以下のディレクトリと、そのアクセス権を確認します。

$ ls -l /media                                                         2 ⨯
total 4
lrwxrwxrwx 1 root root      6 Dec  2 15:18 cdrom -> cdrom0
drwxr-xr-x 2 root root   4096 Dec  2 15:18 cdrom0
drwxrwx--- 1 root vboxsf    0 Jan  1 13:39 sf_share
                                                                        

“share”は”sf_share”としてマウントされていますが、kaliユーザにはアクセス権がないので、中を覗けません。そこで、”sudo -s”コマンドでスーパーユーザ(root)に昇格させます。そして、”/media/sf_share”に移動し、先ほど作成した”Readme.txt”の中身を確かめます。
確かにファイルは共有されています。

$ sudo -s
[sudo] password for kali:                                                        
# cd /media/sf_share                                                        
# ls -l
total 1
-rwxrwx--- 1 root vboxsf 34 Jan  1 13:44 Readme.txt
# cat Readme.txt    
This is a shared folder with Kali.  

共有フォルダにアクセスできるユーザの設定

rootにならなくても、Kaliユーザが共有フォルダをアクセスできるようにします。
以下のコマンドで、Kaliユーザを”vboxsf”グループに追加します。

$ sudo gpasswd --add kali vboxsf
[sudo] password for kali:
Adding user kali to group vboxsf

ここで一度、ログアウトして再度ログインします。
Terminalから以下のコマンドを実行して、kaliユーザにアクセス権が付与されたことを確認します。

$ cd /media/sf_share
$ cat Readme.txt                                                130 ⨯
This is a shared folder with Kali.

Kaliユーザから共有フォルダにアクセスできるようになりました。