究極のファミコン・エミュ Nestopia UE

ファミコンエミュでレトロゲームを楽しみつくそう!

ファミコンをPCで遊べるNestopia UE

Nestopia UEは、ファミリーコンピュータ、ファミリーコンピュータ ディスクシステムのゲームをPCで遊べるアプリです。
Nestopia UEは、ファミコンのハードウェアをできるだけ正確に再現するように設計されています。そのため、エミュレータの中で一番完成度が高く、再現性が高いと称されます。オンライン対戦も出来ます。
本稿では日本語化の手順も併せて紹介します。

一方、レトロゲームは世界的に流行していて、多くの外国人旅行者が日本でゲームを買っています。
日本人にとってのファミコンゲームの楽しみ方のひとつは、世界規模で販売されている中古市場にあるレアなゲームや、ゲーム創成期にしか存在しなかった海賊版ソフトが遊べることかもしれません。
そんなレトロゲームをエミュで遊びつくしましょう!

Nestopia UE をダウンロードするには

こちらのリンクから上のページに移動し、Nestopia UE をダウンロードします。本記事執筆時点でバージョンが1.52(22年12月リリース)でした。ダウンロードしたファイルをマウスで右クリックし、表示されたメニューから[すべて展開]を選択して解凍します。

解凍してできたフォルダを、筆者は”nestopia”という短いフォルダ名にして “C:\Opt\Games” の下に移動しました。

日本語が表示できるようにするには

こちらのリンクから日本語化言語ファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルをマウスで右クリックし、表示されたメニューから[すべて展開]を選択して解凍します。

解凍してできたフォルダの中に、”japanese.nlg”というファイルがあります。そのファイルを、Nestopia UEのフォルダの下にある language フォルダの中にコピーします。

筆者の環境では”C:\Opt\Games\nestopia\language”の中にコピーしました。

必要なライブラリを補完しよう

Nestopia UEでは、Direct Xの「ライブラリ」と呼ばれる実行時に必要なものが使われていますが、そのライブラリが古すぎてWindwos 10/11の標準環境ではインストールされていないようです。それをインストールします。

こちらのリンクからダウンロードします。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストーラを解凍します。
最初に許諾条件が表示されるので、[Yes]をクリック。

解凍先のフォルダを、ここでは”C:\tmp”としました。

解凍先フォルダがない場合は作成するかを聞いているので[はい]をクリック。

解凍されたフォルダの中にある”DXSETUP.exe”を起動します。

[同意します]をクリックして、[次へ]。

[次へ]。

ライブラリのインストールが完了しました。[完了]をクリック。

Nestopia UEを起動しよう

Nestopia UEのフォルダに移動し、”nestopia.exe”をダブルクリックして起動します。

上図が初期起動画面です。

起動すると、タスクバーに Nestopia UE のアイコンが表示されます。そのアイコンを右クリックし、[タスクバーにピン留めする]を選択しておくと、起動が楽になります。

Nestopia UEの最適な設定とは

表示を日本語に使用

すでに日本語化に必要なファイルを配置済みなので、言語を変更します。

メニューバーから[Options]>[Language]を選択します。

言語[Japanese]を選択します。[OK]をクリック。

日本語の変更を反映するためには、Nestopia UEを再起動する必要があります。[はい]をクリック。

念のために再度、再起動を聞かれるので[はい]。なお、再起動は自動で行われません。

ここで、PCにはゲームパッドを接続します。筆者はPS5の純正コントローラを接続しました。
Nestopia UEを再動します。

メニューバーが日本語になりました。

ゲームをキレイに表示しよう

Nestopia UEでは豊富な種類のフィルタ技術が選択できることが特徴です。この技術は、元の画像を拡大し、より高品質な画像を生成することができます。使わない手はありません。

[オプション]>[ビデオ]を選択。

「ビデオの設定」画面で、解像度を選択します。筆者の場合、使用しているノートPCのCPUが i5-2430M でグラボ非搭載の古いPCなので、上の図の1366×768解像度が最大でしたが、新しいPCであればもっと解像度を増やせるでしょう。
次にフィルタを設定します。Hqx/2xSaI/xBRのいずれかを選択すればよいでしょう。実際にゲームで確認することをお勧めします。
筆者のおすすめは[xBR]です。xBRは2011年ごろに開発され、リサンプリング手法を用いた滑らかなグラフィックが売りです。
Hqxは、シャープな絵が得られますが、微細なエッジ周辺のギザギザが目立つと言われているようです。
2xSaiは、非常に人気のあるフィルタで、xBRより処理速度が速いと言われているようです。xBRの処理速度が気になるゲームでは2xSaiを試してみるのがよいでしょう。

ここまでの設定では、実際に画面を大きくすることはできません。次は画面サイズを変更します。

[表示]>[スクリーンサイズ]から倍率を選択します。筆者のPCでは[3X]までしか表示されませんが、スペックの良いPCではもっと高い倍率が表示されます。筆者は[3X]を選択しましたが、選べるのであれば[4X]くらいが妥当でしょう。

ゲームを起動してみよう

この段階ではまだ、ゲームコントローラを設定していませんが、一度ゲームを起動してみます。ゲームのROMを用意します。

[ファイル]>[開く]からゲームを選択します。

ゲームを始めることができそうです。

ゲームコントローラを設定しよう

[オプション]>[インプット]を選択します。

上の画面では、「種類」「キー」「割り当て」のカラムに分かれています。
「種類」は変更の必要がないでしょう。「キー」がコントローラのボタンや十字キーの種類、「割り当て」にはゲームパッドのキーに対応したコードが表示されます。
まず、[すべて設定]をクリックし、次に「キー」に割り当てるパッドのボタンを順番に押していきます。ファミコン・コントローラのAボタンは右、Bボタンは左です。

コントローラにパッドを割り当てた結果が上図です。
これでゲームを遊び始めることができます。

Nestopia UEではチートの機能もあります。上のゲームでは試しに、HPをMAXにしてみました。

チートコードを使うには

[オプション]>[チート]を選択。

[追加]をクリック。

以下の説明は上の図の番号に対応しています。

  1. [16進で表示]にチェックします。チートコードの値は16進の場合が多いです。
  2. コードのアドレスを入れます。「CPU RAM」からアドレスを選択することもできます。
  3. 値を16進で入力します。
  4. [有効]をクリックします。
  5. [x]をクリックして画面を閉じます。

ひとつ前の画面に戻るので、[OK]をクリックします。

さいごに

ファミコンのゲームはまだゲームに対する規制が緩かったころの掘り出し物がたくさんありそうです。ゲーム自体も、シンプルなものが多く、直観的にすぐに楽しめる印象です。
みなさんもぜひ、レトロゲームをお楽しみください。