SSDやHDD(メディア)を増設する際、新しいメディアではなく、過去OSの領域などに使用していたメディアを流用することがあります。その場合、マウントしたメディアのパーティションをWindowsの「ディスクの管理」で削除しようとしても、「EFIシステムパーティション」や「回復パーティション」を削除することができません(下図)。
そのような場合は、コマンドラインから「DiskPart」という標準ツールを使用して削除する必要があります(下図)。
「DiskPart」を実行すると、別のターミナルウインドウが開かれ、以下のようにプロンプトが表示されます。
本稿では、「ディスク管理」上で「ディスク4」のパーティションを削除する例を紹介します。
概略の手順は以下の通りです。
- メディアを指定する
- 一括でメディアのパーティションを削除する
- 削除されたことを確認する
“list disk”コマンドでマウントしているメディアを特定する。
DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 447 GB 1024 KB * ディスク 1 オンライン 111 GB 2048 KB * ディスク 2 メディアなし 0 B 0 B ディスク 3 メディアなし 0 B 0 B ディスク 4 オンライン 149 GB 1024 KB *
「ディスク管理」に表示される「ボリューム」と、DiskPartで表示されている「ディスク」の番号が一致するので、対象のディスクの番号を特定します。メディアのサイズも参考にするとよいでしょう。
今回は「ディスク4」を対象とします。以下のように、”select disk 4″と入力します。
再度、”list disk”により確認すると、ディスク4の先頭に”*”マークが表示され、ディスク4が選択されたことがわかります。
DISKPART> select disk 4 ディスク 4 が選択されました。 DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 447 GB 1024 KB * ディスク 1 オンライン 111 GB 2048 KB * ディスク 2 メディアなし 0 B 0 B ディスク 3 メディアなし 0 B 0 B * ディスク 4 オンライン 149 GB 1024 KB *
いよいよ、ボリュームごとパーティションを一括削除します。選択されたディスクに間違いはないでしょうか?
“clean”と入力して削除を実行します。
DISKPART> clean DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。
ディスク4のパーティション一覧を表示するコマンドで、パーティションがクリアされていることを確認します。
“list partition”と入力します
DISKPART> list partition このディスクには表示するパーティションがありません。
再度、「ディスク管理」を確認します。
「ディスク4」全体のパーティションが一括削除されました。