Windowsは最新のゲームや多くのソフトウェアを実行できるため、PCで最も多くの人たちが使うOSといえます。一方で、Windows 11を通常の方法で入手すると高価です。
本稿では、Windows 11 を無料または格安で入手する方法を考えてみます。
Windows 11 を無料でダウンロードする方法
現在(23年1月時点)、Windows 11のダウンロード自体は無料です。こちらの、Microsoft公式ページのリンクからダウンロードできます。最新のインストーラを取得し、ブータブルなUSB フラッシュ メモリに書き込むか、Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードすることができます。
Windows 11 のインストール メディアを作成後、インストール メディアから起動してインストールを開始できます。インストール中に、Windows 11 のプロダクト キーを入力するよう求められます。キーを持っていない場合は、[プロダクト キーを持っていません] をクリックしてこの手順をスキップできます。ライセンス認証されていない状態で Windowsを使用するにはデメリットがあります。それは後程、説明します。
本当にWindows 11にかける費用を節約できる方法があるのでしょうか?
それではお楽しみください!
Windows 11 のライセンス認証(アクティベート)をしない
無料です。
有効なプロダクト キーがない場合、インストール作業中にプロダクト キーを要求されて入力しなくても、ライセンス認証されていないままの状態で使用することができます。では、Windows 11 のライセンス認証しないことによるデメリットとは何でしょうか?
1 つ目は、Windows Updateで受け取れない更新プログラムがあることです。
2つ目は、画面の右下隅に「Windowsのライセンス認証」という透かしが表示されます。これを見られるとライセンス認証されていないことが発覚してしまうわけです。
ライセンス認証されていない Windows 11 を使用する場合の 3つ目のデメリットは、壁紙やデスクトップ テーマの変更などの「個人用設定」を使用できないことです。
上記で述べた以外、ライセンス認証されていない Windows は全機能問題なく動作します。ただし、Microsoft が今後取り締まり強化を行い、機能をさらに制限しないという保証はありません。
以前の Windows バージョンからのアップグレード
無料でできます。
Windows 7から10までの Windows がインストールされていた中古のPCなどにWindows 11をインストールすると、プロダクトキーを入力しなくても、デジタルライセンスによってライセンス認証される場合があります。デジタルライセンスとは、Windows 10 バージョン1511から採用された方式で、最初のライセンス認証時にPCの固有情報が登録されます。再度OSのインストールが行われると、プロダクトキーを入力しなくても、Microsoft側で送られたパソコンの固有情報で検索して既に登録されているPCであれば、ライセンス認証が正常終了します。そのため、PCのハードも大幅に刷新する場合は、この方法では無理ですが、HDDをSSDに変更するくらいならデジタル認証は通ります。
デジタルライセンスによって認証されないケースは
PCの筐体にプロダクトキーのシールが添付されている場合があります。このプロダクトキーをOSインストール後に、[設定]>[システム]>[ライセンス認証]から登録することにより、Windwos 11のライセンス認証が完了します。ただし、Windows 7以降のものである必要があります。
Windows 11の厳しい動作要件を回避できるか
自己責任の範囲となりますが可能です。
PCが Windows 11 の厳しいシステム要件 (TPM 2.0 のサポート、少なくとも 4 GB の RAM、および少なくとも 64 GB のインストール領域など) を満たしていない場合でも、その要件を回避してインストールすることが可能です。
このケースでは、Rufusというアプリを使用するのが簡単です。要件を回避する設定を施したインストール用USBメディアを作成することができます。
Yahoo!ショッピングなどの販売業者から激安の Windows 11 プロダクト・キーを購入する
有料です。あまりお勧めできません。
安いと千円未満でプロダクトキーを購入することも可能です。23年1月28日時点のYahoo!ショッピングで289円で販売していました。
注意すべきは OEM キーかどうかでしょう。OEMキーだと、最初のPCでアクティブ化した後は、別のPCで使用できない可能性があります。
ネットで購入が完了すると、プロダクト キーが電子メールで送信されます。
OEMキー以外にも注意すべき点があります。
MS Officeの場合も同様ですが、認証に電話が必要になるケースがあり、手続きが面倒な場合があります。買ったキーが認証済みで、業者に連絡して再発行してもらうケースもあります。
一定のリスクを覚悟して試す必要があるでしょう。
Windows 11 を入手する最良の方法とは
Windows 7など からのアップグレード | Windows をライセンス認証しない | 激安のキーを購入 | |
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価格 | 無料 | 無料 | \189から |
長所 | 全機能が使えて無料 | 無料 | 全機能が使える |
短所 | オンラインキーは短所なし。 OEMキーは購入時のPCでないと認証できない | デスクトップに透かしが表示される。個人設定が無効。更新を受けられないケースがある | キーが使えない可能性があり、業者とのやり取りが発生する場合がある |
以前のOSから引き継ぐことができるWindowsプロダクト キーをお持ちの場合、それをつかうことが最良の選択肢です。
キーが手元にない場合は、ライセンス認証されていないバージョンの Windows 11 で試使用を開始するという方法もあります。
プロダクト キーの支払いをせずに Windows をダウンロードし、プロダクト キーを購入しないで使用することは、ライセンス違反だったり、倫理的に間違っているという主張もあります。一方、Microsoft は、これまでの試行錯誤により認証を簡略化しており、ライセンス認証を行わない場合の制約を軽減してきた経緯あります。なんとかPC離れに歯止めをかけ、ユーザー数を増やしたいと考えているのかもしれません。せっかく認証を行わなくてもWindowsが便利に利用できるようになっているのに、使わないのはもったいない、という考え方もできるように思います。
Windows 10 または Windows 11 のキーを安く購入する必要がある場合は、 安い理由とリスクがあることを知ったうえでのご購入をお勧めします。
さいごに
高額のライセンスを購入するよりも、その分のお金をゲームや欲しい周辺機器・アプリなどに使い、PCライフをエンジョイください!