Windows版VimでGrepを使うには


Vimでよく使われるGrepのインストール方法について紹介します。Vimに組み込まれたGrepよりも高速といわれているようです。
本稿は以下の記事の続きです。

Grepをインストールしよう

こちらのリンクからGrepをダウンロードします。

「Download」セクションの「Complete package, except sources」と書かれた項目のリンクからGrepのインストーラをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラを起動します。

[Next]をクリック。

「I accept …]を選択し、[Next]をクリック。
以降は特にこだわりがなければデフォルト画面のまま[Next]で問題ないでしょう。

[Install]をクリックします。

[Finish]でインストーラを終了します。

Pathを通すには

インストールされた実行可能ファイル(grep.exeなど)はそれぞれ異なるフォルダに配置されています。Path環境変数は、システムがこれらの実行可能ファイルを検索するフォルダパスのリストを保持しています。Path環境変数にフォルダパスを追加することで、そのフォルダにあるプログラムを、いちいちコマンドのあるパスを入力しなくても、コマンドプロンプトやターミナルから直接実行できるようになります。このPath環境変数に追加する操作のことを俗に、「Pathを通す」と表現します。
デフォルトでGrepがインストールされているディレクトリは以下の場所です。

C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin

このフォルダをPathに追加すると、どこのフォルダにいても、コマンドプロンプトでgrepと入力するだけでGrepを起動することができます。VimからGrepを使用する場合も、Pathを通しておく必要があります。

スタートメニューの検索窓から”env”と入力し、[環境変数の編集]を押します。

画面上の「<ユーザ名>のユーザ環境変数」から、変数「Path」を選択します。ここで<ユーザ名>は上の図では”win”となっており、Windowsにログインする際に使用するのユーザ(アカウント)名です。
「環境変数名の編集」画面が開くので、新規にパスを追加します。[新規]を押すと左側が、パスの入力待ちになります。ここに、パスを入力します。Grepのデフォルトのパスを下に再掲します。

C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin

Grepの動作確認をしよう

Vimをいったん終了してから、再度起動します。
以下のコマンドを実行します。

:term grep --version

上のように、Grepのバージョンが表示されれば成功です。