ノートPCでは、本体を含めてディスプレイ数が2枚までしか表示できない仕様のものがあります。本体ディスプレイと外部ディスプレイでは解像度が異なるため不都合が生じることがあり、外部ディスプレイを2台接続できれば本体ディスプレイを使用できなくてもよい…と思う方がいれば朗報です。
Windows 11であればそれが可能です。
ここで、ノートPCのディスプレイを閉じて使う、クラムシェルモードにすると、放熱効果が損なわれる、熱で液晶パネルが劣化するなどが懸念されます。
そこで、ノートPCの画面を消してふたを開けたまま使用する方法について紹介します。
使用したノートPCの仕様は以下の通りです。
モデル | VPCCB39FJ/P |
OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | インテル Core i5-2430M プロセッサー |
グラフィックアクセラレーター | インテル HD グラフィックス 3000 |
HDMI 出力 | 出力×1 (3D対応) |
アナログ外部ディスプレイ出力 | ミニD-Sub 15ピン ×1 |
液晶表示装置 | 15.5型ワイド(16:9) 解像度:WXGA 1366×768 |
Windows 11からは、このような設定が可能になりました。
外付けディスプレイを2台接続しよう
物理的に2台の外部ディスプレイを接続します。この機種はHDMIポートとミニD-Subポートが接近しているため、通常のプラグを使用すると干渉します。したがって、それぞれプラグの幅が狭いものを選んで取り付けました。
外部ディスプレイをマルチで表示しよう
デスクトップ画面(何もない背景部分)を右クリックし、[ディスプレイ設定]を選択します。
3つディスプレイが認識されている状態です。ただし、実際に使えるのは2台までです。ディスプレイの並びの順番は、マウスで3つある画面のどれかをドラッグすれば変更できます。
①外部ディスプレイの1台を選択(上図の場合は2)し、②[デスクトップをこのディスプレイに拡張する]に変更します。この時点では、本体と外部ディスプレイ1台目とのマルチディスプレイです。
続いて、外部ディスプレイの③[これをメインディスプレイにする]にチェックします。
ここから、PC本体の内蔵ディスプレイを非表示にします。
①PC本体のディスプレイをクリックします。
②[このディスプレイの接続を切断する]を選択します。
この時点で、本体のディスプレイは消えて、外部ディスプレイのみ使える状態です。
いよいよ2台目のディスプレイでマルチディスプレイにします。
①2台目の外部ディスプレイを選択します。
②[デスクトップをこのディスプレイに拡張する]を選択します。
以上で、外部ディスプレイ2台がマルチディスプレイになり、PC本体の内蔵ディスプレイは消灯している状態になりました。
なお、ノートPC1台だけのときは、上記設定を行っていても、内蔵ディスプレイに表示されるのでご安心ください。
クラムシェルでも使えるようにするには
ノートPCのふたを閉じた状態でも使えるようにしておくと、ノートPCを立てて置けるのでスペースを有効に使えます。
スタートメニューを表示して、「cp」と入力すると検索結果に[コントロールパネル]が表示されるでしょう。クリックして起動します。
[ハードウェアとサウンド]>[電源オプション]の順に進みます。左側の[カバーを閉じたときの動作の選択]をクリックします。
上図の[カバーを閉じたときの動作]の設定を[何もしない]に変更します。電源に接続している場合のみに適用するのがよいかもしれません。